仕事がつまらないなら楽しいこと探ししよ
自分にとってのリモートワークの難しさってなんだろうと改めて考えたとき、やっぱり「気軽に人に話しかけられない」が大きいのかなと思っている。
部署が変わってからこっち、人に質問しなければわからないことが多くて(なにせ現在の担当業務の前任者がわたしの復職前日に退職しており、わたしは引き継ぎを一ミリも受けていない!)どうにも仕事が進めづらい日々を過ごしています。*1
とまあ、こういうときによく思い出す場面があって、森絵都さんの『DIVE!!』(中学生の頃に読んでからずっと好きな本。飛び込みをがんばる少年たちの話)で出てくる、幻の雪と、勝手に大きくなる雪だるまの話です。
真摯に飛び込みに打ち込む高校生の要一くんが大人の思惑によってオリンピック行きを掴んでしまったことをきっかけに、周囲の期待や責任感から思うように振る舞えず身動きがとれなくなり、これまでちょっと反抗的な態度を取ってきたコーチについ素直になって相談する場面。身動きの取れない状態を『幻の雪』に喩えて「勝手に周りが転がす雪だるまが自分の知らないところで大きくなっていく」って表現しているのが印象的でした。
夢だったはずのオリンピックに、全然熱くならない、わくわくしないと話す要一くん。それに対してコーチの夏陽子が「あなたはあなたの雪を降らせて、そして自分で転がすの」「やりたいことをやりたいようにやるしかないってこと」「あなたが決めるの。しょせん、あなたの人生だわ」って正面から言ってくれるんですよね。この場面がずっと好きで!
自分にも共感するところがあって、私はこうしたい!の気持ちが言語化できるようになるまで時間がかかる性質なので、自分で雪を降らせるにはどうしたらいいのかなかなかやり方に気付けなくて、そうやってもやもやしている時には要一くんの言う「雪だるまをせめて自分で転がしたい」って気持ちがわかるな〜って思います。
要一くんはこのとき、自分の状況に納得がいかずに飛び込みの練習をサボっていたのですが、久しぶりにこの場面を読み返してみるとまあ今の自分も似たような気持ちだなあと思いました。言葉を選ばずに言うとやる気が出ないということですね。
とはいえ、何にせよ結局は自分の「やりたいようにやるしかない」のですが、こう吹っ切れるために、やっぱり人と会話をしたいなーと思うわけです。
なんか普通に自己開示が苦手なんですよねたぶん……。こういうの書いてはいるけど、文章になる頃ってもう結構吹っ切れてるんですよね。ここに来るまでの時間の長さがもったいない。自分ひとりで考えこんでいると視野が狭くなってしまいがちなので、夏陽子みたいにバッサリやっちゃってほしい。
こういうのって以前はランチ食べながらとか定時後の雑談とかで周囲に話すことが多かったので、そういう機会が減っているのがいま自分停滞しているなーと感じる理由のひとつかもしれないなと思っています。
ということで冒頭に戻る話でした。もっと雑にお悩み相談ができてもいい。
同じ本を読み返すのが楽しい
先程挙げた本もそうですが、わたしは割と読んだことのある本を何度も読み返すのが好きで、それは読み返すたびに違う気づきがあるからなんですよね。同じ内容を読んでいるはずなのに、読み手である自分の考え方や感性はどんどん変わっていくので、毎回どこかしら違うことに気づく。あるいはずっと昔から変わらない部分も自分にはあって、そこでは昔と変わらない感想を抱く。同じ本を読むことは、自分の変化を測ることができることだと思います。
まあ小説よりも技術書のほうがわかりやすいですね。シンプルに自分の知識や経験が増えることで、書籍の内容に対して理解できることが増えるという話。
このとおり業務へのモチベーションが低いので気晴らしに読書でもしようかしら、という向きです。現実逃避したいときには往々にして読書が捗るものですし。
タイムスリップしちゃった
休職していたおよそ一年半、本当になにも勉強しなかったのでポンコツになってしまいました。社内の話のみならず技術トレンド的にも、2021年以降のトピックをなにひとつ追えていないことを最近ようやく実感しつつあります。
Java+DDDの勉強会、正直なところリハビリくらいの気持ちで参加させてもらったんですが、あまりにも出遅れていることがわかってきて、あ〜これ真面目にやらないと置いていかれるな〜と思いました。
その一方でなんか休職している間に過去登壇したDDD系のイベントとか記事とか見て入社された方がちょいちょいいるらしく、これに出てましたよね?的な声掛けをありがたくもしてもらえるので、いやなんか恥ずかしくないようにしよ……というか、モデリングの話したい人が来てくれたってことがそもそもありがたい環境なので、いやほんと今じゃんていうね。くさってないで楽しいことみつけてがんばっていきましょうね。
*1:ここの段を詳しく書き始めるとそれだけでこの記事が終わるので書きません……これを書くとただの愚痴ブログになってしまう。一度まともなことを書いた時期に若干読者が増えたので見え方を多少気にしているのです、これでも。